家が寒いのは時代遅れ 室温と健康
こんにちは、近藤建築です。
三月も半分を切りましたが、新潟はまだまだ寒いですね⛄
今回は、、、
室温と健康の関係についてです!
早速ですが、
生活環境(住宅)が暖かいのと寒いのとでどちらが健康に悪影響だとおもいますか?
何となく、「寒い」方が健康には悪いかなぁと感じると思います。
正解です◎
生活する温度が低いことは身体に様々な悪影響を及ぼします。
WHO世界保健機構では、(※住まいと健康に関するガイドライン)で
冬季における室温として18℃以上を強く勧告とされています。
それはなぜか?やはり住宅が寒いと身体への悪影響が多数あるからです。(暖かい方が良い影響が多い)
WHOの住まいと健康に関するガイドラインを簡単にまとめてみます。
更に詳しく見たい方は、引用元のURLからみてみてください。
図1
図2
以上図1.2、WHO住まいと健康に関するガイドラインより内容引用
https://www.onnetsu-forum.jp/file/document1.pdf
以上にあるように、室温が18℃以上か、以下かで少なくともこれだけの差があることが医学的に証明されています。
大まかにまとめると生活環境が18℃以下の場合、呼吸器系と心血管に負担がかかり、悪影響が出るリスクが高まってしまうということになってしまいます。
Q.じゃあ日本ってどうなの?という話ですが
世界の冬の平均室温と比べてみると
ドイツ・フランス・イタリアなどヨーロッパ諸国では、約17.3℃
アメリカで20℃、ロシアで24℃ というデータがあります。
一方日本ではなんとなんとまさかの10℃...!?
おいおい...そんなに差があるのかよ...とデータを見た当時の感想です(笑)
これ実は、世界ワースト1位なんです😢
結構ショックです笑
ただ自分や周りの方の生活などから思い当たる節が多々あって、、、
確かに冬場って暖房していない場所だとそんなものか
(私たちの住む新潟だともっと寒いかも)と思ってしまうと同時に、漠然と「このままじゃだめだ」と感じました。
なぜこんなにも差があるのか。
原因の1つとして、日本の住宅は気密性、断熱性が諸外国よりも低い住宅が多い。ということが挙げられます。
ヨーロッパ諸国では、先ほど紹介した「住まいと健康に関するガイドライン」に則って、
「暖かい家は人権である」という思想があり、
ヨーロッパ諸国や欧米では最低室温に関する規定をしている国もあります。
日本には、このような規制はありません。
そもそも我慢強い民族ということもあるのかもしれませんが、もうそんなことを言っている場合・時代ではないんです( ゚Д゚)
家の寒さで起こる健康被害と言えば、『ヒートショック』ですね。
これは耳にする機会が多いのではないでしょうか?
ヒートショックとは…
→急激な温度変化によって血圧が上下することにより、心臓や血管に負担がかかり疾患が起こること
その結果、脳梗塞や心筋梗塞などが起き、最悪の場合死に至るケースも多くあります。
ヒートショックは特にお風呂場で起きることが多く、
1.寒い脱衣所で服を脱ぐ→血管が収縮、血圧の上昇
2.暖かいお風呂に入浴→血管が拡大、血圧の低下
このような血圧の変化が起きやすく、負担が大きいからです
実際に、東京都健康長寿医療センター研究所が2011年に行った調査では、1年間で約1万7千人がヒートショックによって命を落としています。
よく比較されるのが交通事故死ですが、内閣府のデータ(https://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/r06kou_haku/zenbun/genkyo/h1/h1b1s1_2.htm)
によると年々減少はしていますが、2011年では約4500人の方が命を落としています。
比較するとその差は歴然で、ヒートショック死亡者がはるかに上回っていることが分かります。
ヒートショック対策として
・長風呂しない
・脱衣場を暖める
・急に湯舟に浸からない などが挙げられます。
自分や家族の健康のためにも住宅で起こりうる健康被害の知識や対策は、持っておかなければいけません。(テストに出ます笑)
ここまで、””住宅の寒さ””が引き起こす身体への影響について紹介してきましたが、どうしたら対策、解消できるのか。
そうです!住宅が暖かくて、温度差がなければいいんです!
でもこれってなかなかハードルが高いですよね💦
部屋を暖めても、廊下は?お風呂・脱衣場は?トイレは?とキリがなくなってしまいます。
かといって、各部屋全部を暖房するのも電気代や燃料費などの光熱費がかさんで現実的ではありません。
最近では電気代や燃料の値上がりもあって尚のことです。
そこで大切になるのが住宅の性能になってきます。
住宅の隙間が多く、断熱が甘いといくら暖房しても暖まらない。
効率も悪く寒い住宅となってしまいます。
暖気を外に逃がさないためにも、高気密・高断熱仕様の住宅にすることで暖房効率が良く、暖かい家を作ることができます。
ただ、高性能住宅のデメリットの一つとして初期コストが高いことが挙げられますが、
・家の寿命が延びて、建物や生活にかかるトータルコストが安い
・年中通して快適な温度を保てること
・住む人の健康が守られる
などのメリットを考えると、自分や家族が健康的で年中快適に過ごせる…これがみんな安心して暮らすことのできる”家”ではないかと思います。
これから新築を考える際には、必ず検討するべきと思います!
ここまで、読んでいただきありがとうございます。
紹介したのは1部ですが、本来安心して生活できるはずの住居にも、室温次第ででこれだけの健康被害が潜んでいるということをご理解いただけたらと思います!
是非、健康に安心して笑顔で生活のできる住宅を建ててください!
私たち近藤建築はあなたの後悔しない、納得のいく住宅づくりを応援します!
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